オレのセカイ

今夜も月がきれいだね

年賀状

第465回「オレがしてあげたサプライズ!」

高校生の頃、同級生のM君に送った年賀状。

その年賀状には、「明けましておめでとう」などは一切書かず、スピリッツかなんかで

連載されてた4コママンガの終わりの2コマだけを描いて送った。


それから数週間後、3学期が始まり久しぶりにM君と顔をあわせた。最初は

「元気だったかー」なんて話をしてたんだけど、急にM君がオレの送った年賀状のことを

思い出したのか

「そういえば、なんだよあの年賀状は。」

「だってお前好きだろ、あのマンガ」

「好きじゃねーよ。あのマンガが好きなのはお前だろ。せめて書くんなら4コマ全部描けよ」

「ハハハ、ごめんごめん」

と、ここで急にM君の表情が曇った。

「そういえば・・・・・・・」



実はこの年、オレはM君に2枚の年賀状を出していた。

そして二枚目の年賀状には、何かの本に載ってた「成人式を迎える友人の息子への

お礼の手紙」といった感じの例文を、年賀状風にアレンジしたもの書いた。

こんな感じで。



あけましておめでとう。M君もいよいよ大人の仲間入りだね。

僕が独身時代、幼かった君によく肩車をせがまれたものです。

おぼえてるかな?そんな君も今はもう立派な大人。いろいろなことを

認められるようになる代わりに、責任や義務も求められてくるわけです。

とはいっても、まだまだ学生の身分だから実感が湧かないかもしれないね。

何か僕で相談に乗れることがあったら、いつでも訪ねてきてください。

スポーツで鍛えた体と誠実な心を持つ君なら、きっとこれからも大きく羽ばたいていくと

信じているよ。ではまた。お父さんとお母さんを大切にね。


一枚目と二枚目の年賀状には内容以外にも大きな違いがあった。

それは差出人。一枚目の年賀状にはオレの名前を書き、2枚目の年賀状には

オレが作った架空の人物の名を書いたのだ。もちろんできるだけ違う筆跡で。


「・・・・・・知らねえヤツから気持ち悪い年賀状が来ててよー」


真剣な顔で話すM君。笑いが堪えられなくなって「サプラーイズ」って感じで

タネあかしをした。

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この記事のコメント

それはそれは…楽しいね〜!
本当に笑いを我慢してしまうよね。
きっとよっぽど仲が良くってsapporoさんが好きな人だったのねーMくん。

大人になった今でも、こういういたづら(?)してみたいなって思います。
2008-03-27 Thu 00:45 | URL | 清音 #-[ 編集]
実は、架空の人物の名前を付けるときに、「オレからの年賀状だよ」って
分かるようなメッセージを込めたつもりだったんだけど、音読みで
読んでくれることを期待していた部分を訓読みで読まれちゃって、
全くメッセージが伝わってませんでした。
「お前だろ、あのヘンな年賀状送ってきたの。」なんて聞かれると思ってたから、
どうやってしらばっくれようか考えてたのに、その必要はありませんでした。

オレは今でも、小さないたずらのチャンスがどこかに転がってないか探し回ってます。
2008-03-27 Thu 18:59 | URL | sapporojapon #-[ 編集]

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